November 15, 2005

REITバブル

 不動産もだんだんと雲行きがあやしくなってきたような気がしてならない。最近は、新築の分譲物件までREITが買いあさっているらしい。新築物件の利回りは良くて4%程度とのこと。「そこまで買うか?」というレベルである。
 不動産収益化のモデルの原点は、中古物件の再生による賃料上昇にあると考える私としては、大家に何の工夫の余地もない新築物件を購入している時点で「いよいよ玉がなくなってきたか?」という印象を受ける。
 昔、不良債権ビジネスの手伝いをしていた頃はIRR20%を越えるような担保付ローン案件がゴロゴロしていた。今はこの分野の投資も旨みが減っているようである。
 多くの不動産ファンドを運営するアドバイザーの物件の売却先は自社の運営するREIT等である。そのファンドから管理手数料を抜くのは、一歩間違えば「蛸足食い」である。
 物件の最終の買い手は上場REITに投資している弱小個人投資家なのであろうか。ババ抜きもあと何回できるか微妙である。
 REITには絶対に手を出すまい。

01:11:34 | cpainvestor | | TrackBacks