February 06, 2006

高値圏投資

高値圏投資の4原則なるものがあるらしい。
?急落リスクに備え、買えればラッキーという下値抵抗ラインでの投資に限定すべき
?安値圏投資と異なり投資の絶対額は減少させるべき
?損切り技術の低い投資家は投資を避けるべき
?周りが儲けていても、市場全体が割安になるまで我慢する辛抱強さを身につけること。

いずれも難しい課題である。ホリエモンショックで買い出動してしまったため、かなりフルインベストメントに近い状態である。?は守っている。?は守っていない。?は機械的損きりを実施できる精神状態が身につきつつある。?はこの間まで待っていたが、ホリエモンショックで出動してしまった。

割安銘柄への乗り換えは徹底しているつもりだが、どうなることやら。現物のみのフルインベストメントは見直した方が良いのか、迷うところである。

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February 03, 2006

中国株への代替投資

 日本株は、かなり過熱気味な水準に入ってきたと考えている。日経17,000円台が見えてきており、しかも2月、否が応でもITバブル崩壊時の暴落局面が思い出される。
 前回は、私も損きりが遅れだいぶ痛手を被り、高い授業料を払わされた。今回は、なるべく被害は最小限にとどめたいと考えている。当然日本株の中でも少し積極的にポートフォリオを入れ替え、アセットの裏づけのある、より割安なキャッシュリッチ地味銘柄へ銘柄シフトを行なっている。
 また、代替投資のひとつの手段として中国株投資への資金の上乗せ、移転を計画している。
 グローバリゼーションの進展で世界の株式市場の連動性は高まっているといえるが、ハンセン市場のここのところの値上がりはすごい。(下図グラフ参照)まだしかし、東京やNYの市場と完全連動しているとは、言いづらい。こちらの方がまだまだ割安株を見つけられそうなので、この週末に研究し、いくつかの銘柄の追加購入を図ってみようと考えている。
直近のハンセン指数の推移

00:29:39 | cpainvestor | | TrackBacks

February 02, 2006

IPO銘柄の質の劣化

 好況になると、目に見えて新規公開銘柄の質が劣化するのは、何も今に始まったことではないと思う。ただ、2005年の約150社について振り返ると、IPOの質の劣化は、ITバブル時よりも進んでいるという兆候がいくつか見られる。

?市場の多様化
 かつて、新興企業にとって、最初にターゲットとなる資本市場は、JASDAQと東証2部しかなかった。ところが、Mothers、ヘラクレス、セントレックス、Qボード、アンビシャスと多くの銘柄が誕生し、新興企業にとってより審査体制が緩やかな市場の選択肢が増えている。このことが、株式公開全体のハードルを下げていることは言うまでもないであろう。「東京発大阪経由名古屋行き」の列車をいくつ見たであろうか。

?主幹事証券の多様化
 かつてIPOの主幹事実績は、野村、大和、日興の御三家に集中し、それ以外の銀行系、中堅証券が年にいくつかの銘柄を出すだけであった。それが今では、ネット証券やカタカナ証券も主幹事を努められる時代となった。何らかの理由で大手が遠慮した銘柄も、業績がそこそこであれば、拾ってくれる主幹事証券を見つけられるようになった。「捨てる神あれば拾う神?あり」である。

?上場会社の子会社、関連会社上場の増加
 これまでも子会社上場は多かったが、ここ数年は抜きん出て多い気がしてならない。2005年に至っては、150社超のIPO銘柄のうち、実に1/3以上が子会社、関連会社銘柄である。しかもこれまでは、東証1部の親会社が、数ある子会社の有望ないくつかを上場させるというものが多かったが、最近は、新興市場上場会社が、別の新興市場に子会社を上場させるケースが増えている。言わば、半人前の中学生が仲間の小学生を自分とは別のちょっと荒れた中学校に入学させることを斡旋している。特に、自社と競合する可能性もあるよさげな事業をわざわざ切り出し、上場させているケースを見るにつけ、モラル崩壊に言葉もない。

 結局投資する側の人間ができるだけ勉強して賢くならない限り、この問題の解決は図れない。?、?、?を傾向を十分に考慮して、次の不況が来るまで、IPO投資は控えたいと思う今日この頃である。不況が来れば、銘柄選抜も進むであろう。









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