April 05, 2006

新年度

桜満開の中、新年度が始まる。気分を一新して生活を送りたいところだが、春は会計士にとって憂鬱な季節である。3月決算上場会社の期末監査シーズンを迎え、業務量はピークとなる。IPOやM&Aだけの特殊部隊所属になると、このような上場会社の決算スケジュールだけに振り回されるわけではないが、中間、期末の監査のピークシーズンだけは、特殊部隊もやはり通常の監査サービスに協力しなければならない。一度でいいので、ゴールデンウィークをのんびり休んでみたいというのが本音である。
それにしても、今期の日本企業は、好決算が多く出ることが期待される。仕事柄、多くの企業で「景況感」や「人手不足感」を聞くことが多いが、やはりどこも好景気を実感しており、新卒、中途を問わず採用を増やしている。
 日経平均も17,000円を超え、マスコミの論調からも悲観論は少なく、内需拡大、米国、中国の経済成長の継続で、秋に日経平均20,000円の声も聞かれるようになってきた。
 ただ、経済の原則からすれば、日本の金利が上がれば、日本の株価は下がる。また、日米金利差の縮小を通じて、中期的には、円高ドル安傾向が強まるはずである。こうなると、債務比率の高い企業や、輸出型企業に減速感が出てくるはずである。
 上記のようなマクロ環境は十分に鑑み、日本株については、各企業の業績を慎重に見極め、引き続き、アセット価値が十分にある低PBR、低EV/EBITDA倍率のバリュー株中心のポートフォリオを継続したいと考えている。
 同時に、海外分散投資(中国株、米国株、債券、欧州株)をもう少し増やしていこうと考えている。今後しばらくは、追加資金については中国株、米国株購入にあてたい。


01:20:19 | cpainvestor | | TrackBacks