June 02, 2006

下げ相場と忍耐力

5月の相場下落は、毎年の傾向であるとはいえ今年は特に大きいように思う。特に新興市場の下げがきついようだ。
JASDAQ指数とTOPIX 5月

 私のポートフォリオも月次で−4.4%となっている。JASDAQINDEXやTOPIXよりいくぶんましなのは、ITバブル時を教訓に、昨年後半から、ひたすらキャッシュリッチ、低PBR、低EV/EBITDA倍率のバリュー株にシフトした上で、キャッシュポジションを20%程度確保していたおかげだろうか。
まだ、年初来では+5.6%とかろうじてプラスを保っている。これは、第一四半期の中国株の上昇の影響が大きい。国際分散投資の有効性を実感する今日この頃である。
  6月に入ってからも、下げ相場は続いている。残っているキャッシュで、ある保有銘柄を買い増しすべく、かなり下のほうで指しておいたら、2日の前場に約定してしまった。若干キャッシュポジションが下がってしまったが、保有銘柄の業績見通しに、現時点では不安はないと感じているし、自分にとっては十分割安であると見込んだ価格なので、HOLDを継続したいと思う。気がつけば、3ヶ月ぶりの取引であった。
  それにしても、私の保有する銘柄を見ても、信用の買残が多く残っていることが多い、この整理がつかない限り、もうしばらく下げ相場が続くかもしれないし、あるいは、このまま本格的な下げ相場になるのかもしれない。
将来のことは誰にもわからない。大事なことは原則を曲げない忍耐力である。自分が企業価値から見て割安と思う限り、保有は継続したいと思う。
  米国株への分散投資をそろそろと始めようと思っている。S&P500の大型株銘柄から始めようと思っているが、とりあえず、低PER、低PBR、低EV/EBIDAでスクリーニングをかけて、でてきた銘柄をガイド本(以下の英語本と悪戦苦闘中である。)で分析しようと思っている。



20:13:02 | cpainvestor | | TrackBacks

ライブドア監査人の告白

  単なる売名行為の暴露本かと思ったが、「気骨ある会計士」であった著者の人柄が出た良著であった。「投資事業組合を使った自己株売却益還流モデル」、「預金付け替えによる架空売上計上」という不正の発見にあと一歩まで迫りながら、ついに尻尾がつかめなかった無念、監査を降りる決断が下せなかった無念がじわじわと伝わってきた。
「自分自身の能力を高め、たとえ会計士という資格がなくても十分に稼ぐことができる能力を身につけることが、監査人自らの職業的倫理観を死守するための最大のリスクヘッジとなる。」
「上場準備の段階で、会社自身が上場に耐えうる管理体制を構築し、コンプライアンスを遵守する企業風土を築くことを担当会計士が厳しく指導せずに甘やかせると、上場後にこうしたカルチャーを変えていくのは至難の技である。」
「会社からオカネをもらって監査する仕組みがそもそも悪いと批判する会計士は論外である。オカネをもらいつつも、投資家のため、会社のためを思って厳しい指導ができるのが本当のプロフェッショナルである。」

  上記のような趣旨の記述は、むろん当事者である立場を割り引いて解釈するにしても、同じ仕事に携わる者として胸に響いた。同業の後輩として、著者が得た教訓を無駄にしないよう、誠実な仕事ができるよう精進を続けたいと思った。


 株式公開等に関与する全ての関係者にとって、ベンチャー企業の実際の監査現場を知りたい投資家にとって、必読の書であるように思う。


00:38:47 | cpainvestor | | TrackBacks