August 16, 2007

「賢明なる投資家」を目指すために、今、すべきこと

 
  米国のサブプライムローン問題をきっかけに、世界の株式市場の下落が続いています。今日の日経平均も大分下げたようですね。こういう時こそ、相場から退場させられないように、集中投資や信用取引は避けるなどの注意を払いながら、だいぶ値ごろ感が出てきた「事業資質の良い会社」に淡々と投資する「胆力」があるかないかが試されているような気がします。海の向うのBuffett氏も、長期投資を推奨する独立系投信の澤上氏も淡々と買っているようですね。

  私も、少し早まったかもしれませんが(笑)、ここ1週間で、国内、海外共にほぼフルインベスト状態となりました。近日、追加投資資金ができる予定なので、こちらも投入しようとたくらんでおります。国内にするか、海外にするかはまだ、思案中です。

  買いのポイントは、「割安だから」と言って、資産バリュー株ばかりを買うのではなく、やはり、これまでずっと指をくわえて見ているしかなかった「事業資質の良い会社」を買うことにあるのだと思います。個人的には、ウォッチ銘柄の中から、特に、国内市場のみならず、海外市場も相手にしている収益バリュー株だと思われる銘柄を、もう少し買い増ししたいと思っています。


  「事業資質」の見極めには、個別企業の決算書読解のための知識のみならず、ビジネスモデルに関する定性分析の知識も欠かせません。


  手前味噌で恐縮ですが、私が2007年4月にSharesさんで実施したセミナーの方が、このたび、

決算書深読み術セミナーレポート

として、音声解説付で販売されることとなりました。

  セミナー開催当初は、DVD録画は実施しないという条件で、セミナー講師を引き受け、私も持てる全ての知識と経験をもって、「現役会計監査人・元上場審査官として投資家の皆さんに是非ともお伝えしておきたいと思うこと」を全力でお話しました。

  受講者の皆様からの評価のおかげで、セミナー終了後、その内容の一部はいくつかの雑誌等でも採り上げられ、当日受講できなかった皆様からのDVD化の希望も多数頂くなど、私の想定した以上の評価を頂くことができました。改めて、受講して頂いた皆様に感謝致します。

  今回のレポートはSharesの皆さんが、「これだけのコンテンツをこのまま埋没させてしまうのは惜しい」ということで、私の作成したレジュメと当日の講義内容の録音から、時間をかけて丹念に文書化してくれたものが原型となっています。この努力に感謝して、私自身も、レポート内容、及び講義音声の全面的な校正・監修を行い、「職人」として内容のクオリティ確保に努めました。

  相場が下落している今こそ、じっくり腰を据えて、企業の開示資料の研究をしてみるのも良いのではないでしょうか。タイトルは「粉飾決算に騙されるな!」などと、キャッチコピーがついていますが、内容は、「会計粉飾のパターン事例を題材に、企業の開示資料をより深く読むためのポイントを解説したレポート」となっています。わずか3時間半の講義でしたが、文書化すると70ページもの分量になりました。投資初心者の方には、やや難しい内容であることをあらかじめお断りしておきますが、ある程度の決算書読解の知識と個別株投資の経験のある方には、「投資で負けないための新しい知恵」を体得できる有意義な内容だと、私自身は思っています。


  ご興味のある方は、ぜひ、上記のリンク先から購入して頂ければと思います。


  なお、sharesさんでこのレポートとセット販売されている

財務分析セミナー

も、通常の財務分析の知識の習得のみならず、ビジネスモデルにもフォーカスしている非常に良い内容のものだと思います。(私自身もこのセミナーに参加しているのでクオリティは保証できます。)こちらもあわせてご検討頂ければと思います。

 最後は宣伝にみたいになってしまいすみません。ご容赦下さい。


23:33:48 | cpainvestor | | TrackBacks