July 10, 2005

投資哲学の確立

 

 いつの頃からか、その時々の様々なテーマにまどわされ、株を買っているうちは大きな投資成果は得られないことに気がつきました。試行錯誤の中で、現在確立しつつある自分なりの投資哲学について記載しておくことにします。

?裁定取引を原則とする。
 投資対象会社のビジネスが有する本来の価値より割安と考える投資案件に絞って投資を行い、原則として本来価値と同様の市場価値と考えられる時点において売却することにします。

?家族がいて、本業がある以上、信用取引は行わない。
 信用取引は、運用パフォーマンスを劇的に上昇させる可能性もありますが、逆に地の底に陥れる効果もあります。本業で額に汗することを大切にし、家族との時間を優先するため、安定運用を心がけ、信用取引は行いません。

?自分が理解できるビジネスにのみ投資する。
 どんなに割安で魅力的と思える銘柄を発掘したとしても、自分が理解できないビジネスを手がける銘柄には、絶対に手を出しません。

?自分の目論見が外れたときには素直に方針転換する。
 魅力的な割安株だと思っても、いつも自分の思うとおりにいくとは限りません。買値より10%株価が下がった場合には、自分の負けを認め、問答無用で損きりを徹底します。どうしてもその銘柄をあきらめきれなければ、再考の上、買い直します。



<具体的投資アプローチ>

?の裁定取引を原則とし、信用売りを使わないとすると、必然的に出来高の少ない割安株を購入して、価値が認められるまで保有するバリュー株投資にいきつきます。大きく成長する割安株は、アナリストがあまりウォッチしておらず、ファンドの資金も入りにくい、時価総額が300億円以下の中小型株の中にあると考えられるため、ここに当面の投資ターゲットを絞ることにします。

?日々忙しい本業がある上、家族との安定した生活も優先させたいため、四六時中株価ボードや銘柄研究をするわけにはいきません。そこで損きり以外の短期売買は基本的に行わず、目標株価までは基本的に放置することにします。また、企業組織体の安定性についても配慮し、会社の突然死に巻き込まれるのを避けるため、Mothers、ヘラクレス、セントレックス銘柄への投資は避けます。

?必然的によく分からない金融や保険、先端テクノロジー系、バイオ系の銘柄は避けることになります。バフェットがローテク産業の会社で巨富を築いている事実は重いです。

?うまく損きりをして負けを小さくすることを覚えないと、投資パフォーマンスは絶対に改善しないことは、これまでの投資生活で嫌というほど身につまされました。理論的に割安だと思って購入した銘柄を損きりするのは、論理的ではないかもしれませんが、精神の健康を保つため、当面、機械的な損きりは徹底したいと思います。




20:36:29 | cpainvestor | | TrackBacks