May 23, 2006

利益の「質」を問う投資家でありたい

  以下、読売新聞記事より抜粋。

  大手金融グループの三菱UFJフィナンシャル・グループが22日発表した2006年3月期連結決算は、景気回復などを背景に、税引後利益が1兆1817億円(前期の旧2グループ合算は2161億円の赤字)となり、国内トップのトヨタ自動車(1兆3721億円)に迫る巨額の黒字を計上した。
貸し倒れに備えて積み立てた引当金のうち、6982億円(傘下2銀行合算)が、貸出先企業の業績回復などで不要になり、「戻り益」となったためだ。

  銀行の税引後利益の額が大きかったことを理由に、その金額規模をトヨタ自動車と比較して評価する。やはり一般紙はなかなかおしゃれな記事を書く。
両社の税引後利益の比率は、三菱UFJ:トヨタ=1:1.16
 
  国内の閉鎖的な金融市場にどっぷりとつかり、規制と低金利政策の追い風を受けて獲得した「1兆円」と、世界に名だたる「カイゼン」を武器に、血のにじむようなコスト削減を継続しつつ、積極的に海外市場に打って出て獲得した「1兆円」を同列に比較してよいものかどうか。少なくとも私は後者を積極的に評価する投資家でいたいと思う。
 
  06年5月23日の時価総額は、三菱UFJ 16,703,997百万円、トヨタ自動車21,876,585百万円となっている。
両者の時価総額の比率は、三菱UFJ:トヨタ=1:1.31

  マーケットもどちらかといえば、私の味方のようである。私はもっと差があると思っているが。


Posted by cpainvestor at 00:53:57 | from category: c.投資雑感 | TrackBacks
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