June 18, 2006

個人投資家の成熟の必要性

  東京証券取引所を初めとする全国5証券取引所の平成17年度株式分布調査によれば、個人株主数(延べ人数)は3,807万人となり、10年連続で過去最高を更新したそうです。


  ここ数年の株高で「にわか投資家」が増加していることは、私の周りでも実感します。仕事柄、企業研修のセミナー講師などを担当することも多いのですが、会社分析に必要な財務・会計知識の習得をめざすセミナーなどを実施すると、私が雑談で株式投資の話しをすることも多いからでしょうか、必ず「自分の株式投資にも役立ちそうです。」「講師オススメの銘柄は何ですか?」といったコメントを頂くことがあります。(笑)


  私が担当するセミナーのほとんどは、あくまで「職務に関連する知識の習得」が主催者側の目的ですので、いくら受講者満足度が高くても、あまりこのようなコメントが出るのは望ましくはないのですが、株式投資をきっかけに、「ビジネスの世界の言語」である財務・会計知識を本格的に勉強してみたいと思う方が増加することは、とても良いことだと思っています。一人一人の個人投資家が少しでも損を最小限に抑えるために勉強し、洗練されていくことこそが、日本の資本市場を良くすることにつながると思うからです。


  このブログも当初は、私自身が「賢明なる投資家」に少しでも近づきたいと思い、投資備忘録として始めたものでした。ただ、最近では、毎日かなり多くの皆さんが訪れて下さるようになっています。これからは、頻繁に訪れて頂いている皆さんのことも意識して、文体も少し丁寧なものに変更しようと思います。


  個人投資家として、実務家として、皆さんの役に立ちそうな財務・会計に関する知識も少しずつ提供していけたらと考えています。投資と同様、こうしたコラム執筆も継続が大切だと思っています。細く長くおつきあい頂ければと思います。


  P.S.たけ先生のブログを相互リンクサイトとしました。ブログのコラム同様、HPの行動ファイナンスに関する知識は、とても勉強になります。


Posted by cpainvestor at 11:26:12 | from category: c.投資雑感 | TrackBacks
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