November 21, 2005

REITのFund of funds

 最近、REITのFund of fundsが多く売り出され、売れているらしい。(http://kenq.org/reit/fund-info.html)REIT自体の数が増えているので、個別銘柄を選ぶのが面倒くさい一般投資家の皆様には受けているらしい。
 複数国の海外のREITに対するFund of Fundsはまだ許せるが、日本のREITでFund of fundsを作るのは、どうかと思う。こんなものが売れてしまうこと自体、日本の投資家のレベルが世界から疑われる。REIT自体が分散投資しているわけである。このFundを複数所有すれば、分散効果がより働くということなのだろうが、全部で一体いくら手数料を抜かれているのかを考えるだけで恐ろしい。
 自社が運用するFundに自社が自己資金で購入した物件を売りつける不動産ファンド運営会社は、どう考えても利益相反が起こる。最近のREITバブルでこうした取引に関する「まゆつば」度合いはかなり上がっている。こうした会社は絶対に、自社ファンドに自己資金を入れて運用することが投資家に対する責務であるはずなのに、実践していない会社も多い。まるで自己資金で投資しているIPO銘柄の主幹事を自社で務めるようなものである。(そんなものもいくつもあるが・・・)
 最後にババをつかむのは、REITに投資する一般投資家なんだろうかと思うと胸が痛む。
 私は基本的に、効率的市場仮説を基礎においた格安手数料のインデックスファンド以外に投資信託の価値はないと考えている。沢山出されている投資信託の過半数以上がINDEXを下回っている現状を見ると、ばかばかしくて投資信託に手数料を払う気力はなくなる。
 自己の投資学習を続け、個別銘柄選別の研鑽に励むと同時に、海外の手数料の安いインデックスファンドなどに分散投資をするのが遠回りのようでいて一番近い解決策だと信じ、毎日を送っている。
 ちなみに、かくいう私も香港ハンセン指数のインデックスファンドは、分散投資の一環として購入している。もちろん、アクティブファンドに比べ手数料は安い。
 

Posted by cpainvestor at 01:47:28 | from category: c.投資雑感 | TrackBacks
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